解体後のテント関係者は、ノコルとともに乃木へ協力する側と、ベキを撃った乃木を許さない側へ分かれたという説です。
組織が終わっても、ベキへの感情は終わらない
テントはベキの理念と人間関係で結ばれた組織でした。看板を下ろしても、ベキを父と慕った人々が同じ判断をするとは限りません。乃木を家族と受け入れる者もいれば、引き金を引いた人物として見る者もいるはずです。
三つの骨壺が戻った場面は、その違いが表面化するきっかけにはなり得ます。そこは慎重に見ます。ただし、画面上で実際に意見が割れたわけではありません。
組織が終わっても人の感情は終わらない、という前提そのものは正しいと思います。問題は、その感情が派閥の形を取ったかどうかです。
拉致事件へ結ぶには、もう一段の証拠が要る
反乃木派がいるとしても、別班員5人の拉致をその派閥が実行したとは限りません。生かして遠くへ運ぶ作戦は、感情的な報復より情報や人材の利用を思わせます。筋が合いません。
旧テントの名簿から、ノコルの指示を離れて動く人物が出るでしょうか。新庄がその人物と連絡を取っていたでしょうか。この二点が見えて初めて、内部分裂と拉致が一本につながります。
第17話でノコルが全勢力という言い方をしたことは、かなり重い発言でした。割れている組織の長は、そういう言葉を選べません。
三つの骨壺が戻った場面は、分裂のきっかけにはなり得ました。けれど画面の中で、意見が割れる様子は描かれていません。
弔いを共有した集団は、むしろまとまります。同じものを失った人たちが同じ場所に立つと、違いより共通点のほうが先に出ます。
否定しても、問いは残る
ノコルの指揮下に分裂は見えません。ただ、指揮下を離れた元構成員までは数えられません。名簿から外れた人は、誰の統計にも入りません。
組織の分裂と、個人の離反は別の話です。前者は否定できましたが、後者は否定できません。
そして、この作品なら後者は描かれると思います。看板を下ろした組織から一人だけ抜ける人の話は、集団の対立よりずっと書きやすい題材です。
否定の印を付けたあとも、このページは残します。内側が割れる可能性を一度まじめに考えたかどうかで、第17話のノコルの一言の受け取り方が変わるからです。
答えは、内側ではなく外から来た
第17話で分かったのは、別班員5人の拉致を進めていたのがXinxiだったということです。ベキへの報復ではありませんでした。
この説が外れたのは、推論が雑だったからではありません。問いの立て方が内向きすぎました。テントの内側を見ているあいだに、答えは外からやってきました。
外から答えが来たとき、内向きに立てた説は一気に古くなります。これは考察を書いていれば何度も起きることで、避けようがありません。
それでも、テントの内側を考えた時間は無駄ではありませんでした。あの組織が割れていてもおかしくなかったと分かるからこそ、全勢力を出すと言い切ったノコルの決断が重く見えます。
第17話でノコルは、テントの全勢力を使って乃木へ協力すると伝えました。少なくともノコルが率いる現在の勢力に分裂は見えず、この説は否定します。ただし、指揮下を離れた元構成員の存在までは否定できません。
ロマン説 / 否定
- 新庄は前作でベキへの強い忠誠を見せました。
- 第11話で、ベキ、バトラカ、ピヨのものとされる骨壺が旧テント側へ戻りました。
- 東条の『ベキ様』という呼称から、組織外にもベキ個人を慕う人々がいる可能性が語られています。
- 第17話でノコルは、テントの全勢力を使って兄の乃木へ協力すると明言しました。
- 旧テントの構成員が反乃木派を宣言した場面はありません。
- 別班員5人の拉致はXinxiが進めており、ベキへの報復ではありませんでした。
- 新庄が乃木を憎んでいるとは明かされていません。
この説はどう動いたか
骨壺、ノコルの協力、新庄の忠誠から派閥説を検討しました。画面上の分裂は、まだ見えていません。
第17話でノコルがテントの全勢力による乃木への協力を明言したため、現在の組織が反乃木派と割れた説を否定しました。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。