タイで新庄を支える実業家チョッキーは、乃木とドラムがカンボジア側から入ったという情報をつかみ、新庄へ伝えました。協力者が一人増えたというだけではありません。港や警察の情報が、捜査対象より先に逃亡側へ流れています。
新庄を支えるのは、ハッカーだけではない
空港の監視映像が差し替えられたため、話題は高度なデジタル技術へ向きやすいです。ですが、チョッキーが得たのは現場の情報です。港と人の動きの話でした。
逃亡を支える網には、映像を替える技術者、移動手段を用意する人、警察や港の話を拾う人がいます。新庄一人の能力として考えるより、役割を分けたほうが自然です。
港の情報というのは、映像の差し替えよりずっと古い種類の情報です。人が人に話して伝わります。記録にも残りませんし、解析もできません。
技術の話に目が行きがちな回で、いちばん原始的な方法がきちんと効いていました。わたしはここが好きです。敵の網は、最新の道具だけで編まれているわけではありません。
情報源が、組織の輪郭になる
チョッキーが正式な照会で知ったのか、港湾関係者から私的に聞いたのかは分かりません。ここが明かされれば、新庄を支える勢力の大きさが見えます。
単なる顔の広い実業家なのか、それとも警察内部まで届く組織の窓口なのでしょうか。次は情報の中身より、情報が通った経路を見たいです。
経路が分かれば、網の大きさも見えてきます。顔の広い実業家が一人いるのか、警察の内側まで届く窓口なのかで、新庄を支えた力の見積もりは変わります。
第18話のチョッキーと並べてみる
第18話でチョッキーは、救出チームに残ります。港の情報を拾って新庄へ流していた人が、別班の作戦の一員になりました。
持っている力は変わっていません。変わったのは、その力がどちらの網へつながっているかです。同じ情報網が、追う側の障害から助ける側の資源へ移りました。
だから第12話のこの場面は、敵の強さを示す場面としてだけ読むと損をします。ここで見えた人脈は、あとで五人を連れ戻す側へ回ります。
第12話で敵に見えた人脈が、第18話では味方の資源になります。この移り方が、この作品らしいところです。
この場面の出来事
- チョッキーはタイで新庄をかくまい、行動を助けていました
- 港側から、乃木とドラムがカンボジアから来たという情報を得ました
- チョッキーはその情報を新庄へ伝えて、警戒を促しました
- 新庄側は現地の移動情報を早い段階で把握できました
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。