第12話で、太田は差し替えられた空港映像の本物へ辿り着けませんでした。差し替えに気づいたきっかけも、技術ではなく画面の中の天候の食い違いでした。ここから、太田は新庄側に取り込まれていて、わざと届かないふりをしているのではないか、という読みが出ています。
疑いの出発点が、できるはずの人ができなかったという一点なので、材料としては細いです。ただ、第12話は太田の不調をわざわざ何度も映しました。あの尺が何のために使われたのかは、まだ回収されていません。
材料不足 / 検証中
- 世界レベルとされてきた太田が、第12話では本物の空港映像へ届きませんでした。気づいたきっかけも、映像の中の天候が記録と食い違うという別の道筋でした
- 寝起きでよろける場面や、カップラーメンだけの食事が繰り返し映りました。人物の状態をここまで映すのは、この作品では珍しいです
- 新庄が太田とつながっていて、拉致された黒須を人質のように使っているなら、太田が従う理由も、能力の揺れも、同じ一本の線で説明できます
- 太田は監視映像にも移送経路にも触れる位置にいて、5人の情報がどこから漏れたのかという問いに、そのまま届く立場にいます
- 乃木は犯人を「太田さんよりできる」ハッカーだと表現しています。素直に聞けば、本人を候補から外す向きに働く言葉です
- 新庄との通信も、差し替えが行われた時刻のアクセス記録も、いまのところ何も出ていません
- 敵が太田の端末にだけ偽のデータを流していたのなら、同じ場面はそっくり被害の証拠へ変わります
- 疲労の描写は、単に酷使されているだけとも読めます。実際、SNSでも心配する声のほうが多く出ていました
「できるはずの人ができなかった」から始まる疑い
この説の出発点は、第12話で太田が本物の空港映像に届かなかったことです。第1シーズンの太田は、必要な情報をほとんど何でも取ってくる人でした。その落差を、能力の問題ではなく立場の問題として読むのがこの説です。
ただ、差し替えに気づいたのが天候の食い違いだったという点は、両方に読めます。太田が隠したかったのなら、天候の話も出てこないほうが都合はよかったはずです。ここが弱いです。
不調の描写に、尺が使われすぎている
寝起きでよろける場面や、カップラーメンだけの食事が映りました。事件の進行には関わらない画です。それでも第12話は、ここに時間を使いました。
視聴者の多くは、働かせすぎだと心配する側に回りました。一方で、この不調が後の離脱や交代の前振りなら、意味はまるで変わります。どちらに転ぶかは、次に太田が失敗するかどうかで見えてきます。
黒須を人質と見ると、線が一本になる
SNSで伸びていたのは、新庄が太田とつながっていて、拉致された黒須を人質のように使っているという組み立てです。太田が従う理由と、急に鈍った能力が、これだと同じ理由で説明できます。
きれいにつながる説ほど、疑ってかかりたいです。太田と黒須の個人的な関係は、まだ本編で描かれていません。土台のほうが先に必要です。
この説はどう動いたか
第12話のあとにSNSで広がった二重スパイ説を、報道と個人考察を照らし合わせてまとめました。疲労の描写は疑う材料にも心配する材料にも読めるので、両方を残しています。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。