第12話で野崎は、女性のフィギュアを手に取りながら「司令官は何とおっしゃってる」と乃木へ尋ねました。櫻井司令と直接の接点がないはずの人が、なぜ性別を知っていたのかは説明されていません。ここを起点に、野崎こそ予告の言う最大の裏切り者ではないか、という読みが広がっています。
材料はどれも演出の読みで、野崎が誰かと通じている場面は一度も映っていません。それでも野崎は、ベキらの死をどこで確認したのかを説明していない人でもあります。予告のテロップに引っ張られすぎない形で、その宿題のほうを追いかけたいです。
材料不足 / 検証中
- 第12話で野崎は、女性のフィギュアを手に取って「司令官は何とおっしゃってる」と尋ねました。櫻井司令と直接の接点がない人が性別を知っていた理由は、まだ示されていません
- 空港の見送りで「チンギスに相談するといい」と告げられたとき、乃木が意味深な表情で野崎を見返しています
- ジャミーンは乃木には懐きますが、野崎には懐きません。人の善悪を見抜く子として描かれてきたので、この差を気にする声が出ています
- ポスターの構図では、野崎だけ背中の側に「2」が乗って見えます。2背でニセだという語呂合わせが回っています
- 第13話の予告には「最大の裏切り者」というテロップが出ます。新庄より大きい裏切りを指すのなら、捜査の側の中枢にいる人が候補になります
- 野崎が新庄側や拉致した側と通じている場面は、第11話にも第12話にも映っていません
- 司令の性別は、乃木と櫻井が一緒にいる場面を以前に見ていれば説明がつきます。公安の立場なら、別班の編成を部分的に知っていても不思議ではありません
- ポスターの数字は宣伝物のデザインです。制作の側が意味を込めたのかどうかは、確かめようがありません
- ジャミーンが懐かないことは、人見知りや距離の取り方としても読めます。善悪を見抜く力そのものが、まだ説の段階です
- 野崎は東条とともに新庄を追い、逃亡経路の矛盾を解く側で動いています
疑いの中心にあるのは、フィギュアではなく一言
第12話で話題になったのは、野崎が手に取った女性のフィギュアでした。ただ、本当に引っかかるのは小道具ではなく、そのときの一言のほうです。野崎は「司令官は何とおっしゃってる」と乃木へ尋ねました。回線の向こうにいた櫻井が女性だと、知っている言い方でした。
別班の司令が誰なのかは、公安の野崎が当然に知っている情報ではありません。知っていたのなら、どこで知ったのかという道筋が要ります。そこが空いています。
予告のテロップが、疑いの向きを変えた
野崎の名前が一気に増えたのは、第13話の予告に「最大の裏切り者」と出てからです。太田が特殊なプロトコルによる国内からの侵入を説明し、乃木が誰なんだと返します。侵入元が国内だという一点だけが、新しい情報でした。
最大という言葉を素直に取るなら、新庄より重い裏切りになります。そう考えると、候補は捜査の側の中枢に絞られます。野崎の名前が挙がるのは、疑わしい描写があったからというより、条件に当てはまるからです。
宮崎陽平監督は8月5日にXでリアタイを呼びかけました。煽られているのは分かったうえで、乗っておきます。
語呂合わせと、ジャミーンの態度は分けて置く
ポスターで野崎の背中の側に「2」が乗って見えるので、2背でニセだという読みが回っています。楽しい見つけ方ですが、宣伝物のデザインに制作の側がそこまで込めたのかは確かめようがありません。同じ理屈は、他の人物の位置にも作れてしまいます。
ジャミーンが野崎に懐かないという材料も、置き場所を選びます。善悪を見抜く力があるという前提そのものが、まだ説だからです。前提が説である材料を根拠に積むと、説が説を支える形になります。
そのうえで、野崎には元から宿題が一つ残っています。ベキらの遺体が煤同然だったという情報を、自分で確認したのか、誰かから受け取ったのかが説明されていません。裏切りかどうかより、まずここです。
この説はどう動いたか
第13話の予告と、野崎の離反を扱った報道を受けて公開しました。予告のテロップに引きずられないよう、映像で確認できる材料と語呂合わせを分けています。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。