黒須が敵の内部へ入るため、自ら拉致を受け入れたのではないかという説です。逆転を期待したくなりますが、拘束の厳しさを踏まえると、わたしは計画どおりの潜入とは読みません。
黒須なら、負けにも意味があるはずだった
黒須の潜入説に惹かれるのは、あの相棒がただ倒される姿を信じたくないからかもしれません。過去の活躍を知っているほど、身体を確かめる仕草にも、次の手を準備しているような余裕を探したくなります。
わたしも、この説の楽しさは分かります。ただ、強い人が負けたこと自体を仕掛けの証拠にすると、敵の周到さが見えなくなります。今回の拉致は、別班でも守りきれない隙を相手が突いてきた怖さとして読む余地があります。
仲間の苦しみまで計画とするのは重い
第17話の拘束場面では、黒須たちは痛めつけられ、わずかな食事で命をつないでいます。ほかの4人まで危険にさらす状況を、余裕のある潜入計画として説明するには無理が残ります。
そこでわたしは、拉致の時点からすべて予定どおりだったという読みを採りません。捕まったあとで機会を探すことはできても、最初から苦痛も計算済みだったとは限らないからです。予定が崩れた場所で何ができるかも、黒須の見せ場になります。
戦えなくても、黒須は仲間を支えていた
黒須は、食べる力も弱った和田へ声をかけています。華やかな反撃ではありませんが、自分も苦しいときに隣の人を生かそうとする行動です。相棒の強さは、敵を倒せるかだけでは測れないと思います。
わたしが期待したい逆転は、外から来る乃木と、内側で耐えてきた黒須の行動が重なる瞬間です。拉致そのものが芝居でなくても、二人が同じ方向を向けば道は開けるかもしれません。そのほうが、待ち続けた時間まで救われる気がします。
黒須は救いを待つ捕虜と考えるのが自然です。それでも、仲間の体調を気遣う行動には、自由を奪われても失っていない強さがあります。
ロマン説 / 保留
- 乃木と任務を重ねてきた黒須の実力から、敗北にも狙いがあったと考える読みが生まれました。
- 拘束後に身体を確かめる動作を、装備や周囲を確かめる準備と読む考察があります。
- 敵の拠点に入れれば内部の情報を得られるため、潜入という発想には作戦上の魅力があります。
- 黒須はほかの別班員と拷問を受け、十分に食事を取れない状態に置かれています。
- 乃木へ計画を知らせる合図や、潜入の成果を外へ届けた場面は示されていません。
- 複数の相手による奇襲なら、黒須の実力があっても敗れることは説明できます。
この説はどう動いたか
監視カメラと麻酔弾を受けた後の動きから、意図的な潜入を疑う声が出ました。
撮影舞台裏の報道にも作中の裏付けはなく、評価はCのままにします。
第17話まで合図や自発的な動きがなく、乃木も救出すべき友人として扱ったため、評価をDへ下げました。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。