乃木はまたアリの家族を人質同然に扱いました。新庄をモニターへ引き入れたのか、それとも逃走を助けたのかを聞いています。質問は具体的でしたが、それだけでアリの関与が確定するわけではありません。
質問の具体性は、捜査側の情報を映す
乃木が曖昧に新庄を知っているかと聞かず、勧誘と逃走支援を分けて聞いた点は大事です。アリと新庄の接点を、ある程度まで掴んでいる可能性があります。
ただ、アリが肯定した内容、強要された内容、乃木が推測で置いた内容は分けなければなりません。家族を守るための答えも混じります。尋問の場面は証拠の提示ではなく、乃木がどこを疑っているかの提示です。
機材を付け、家族を引き合いに出し、具体的な質問を並べます。手際が良すぎて、見ているほうが少し苦しくなる場面です。
同じことを、二度している
前作でも乃木は、アリの家族を人質同然に扱って口を割らせました。今回も同じ手を使っています。やり方を覚えている人の手際です。
だからこの場面を、乃木の有能さとしては読みたくありません。目的のために人の弱点を正確に突ける人が、味方の側に立っているという事実として読みます。
尋問の場面が示しているのは証拠ではなく、乃木がどこを疑っているかという情報です。アリが肯定した内容と、強要されて出た言葉と、乃木が推測で置いた前提は、読むときに分けておきます。
この手際を、作品がどこかで一度咎めるのかどうかも気になっています。有能さとして流し続けるなら、それもこの作品の答えです。アリのページで乃木が信頼を預ける場面まで進んだので、わたしはどこかで清算が来ると思っています。
アリの答えの、どこまでが本当か
嘘を見抜く機材を付けても、本人が知らないことは出てきません。機材が示せるのは、アリが嘘をついていないというところまでです。
だから尋問の結果を事実の一覧として読むと危ないです。アリが知らない範囲の出来事は、この場面では何一つ否定されていません。
この読み方は、尋問の場面全体に効きます。否定された項目と、話題に出なかった項目を、同じ欄に並べないでおきます。
この場面の出来事
- アリは嘘を見抜くための機材を装着されました
- 乃木はアリの家族を人質にした形で質問しました
- 新庄をモニターに誘ったことと逃走協力を追及しました
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。