アリを見ると、まだ何か隠しているのではないかと疑いたくなります。それでも第18話のアリは、ノコルたちが救出へ向かう間、ムルーデル社を預かる側にいました。かつて逃げるしかなかった男に、今度は留守を任せる役目が回ってきています。
家族を守るために、追い詰められた男
アリは前作で、家族の命をめぐって乃木に追い詰められた人物です。その記憶があるため、乃木のそばにいるだけで落ち着かない関係に見えます。今作でもキプロスで見つかり、何をしていたのかという疑いがついて回りました。
ただ、怖い相手に従うだけの人物として見ると、第18話の立場が少し違って見えます。ノコルの留守を預かるには、そこに残って仕事を続けてもらう必要があります。アリは、その役を任される人物になっていました。
戦場の外にも、任せる仕事がある
ムルーデル社を預かる役目は、救出の現場へ入る人ほど目立ちません。それでも全員が出ていけば、残された組織を支える人がいなくなります。留守を守ることも、仲間を送り出すための仕事です。
公式の集合写真にアリがいないことから、裏切りを疑う声も出ています。しかし一枚の写真の外にも、アリの役割はあります。わたしは不在だけを謎にするより、ノコルが戻る場所を誰に預けたかという見方をしたくなります。
名刺は、帰れない場合まで託すもの
乃木は、自分に何かあったら長野へ連絡するよう、アリに名刺を渡しました。相手を信用していなければ任せにくい依頼です。乃木自身の帰還がかなわない場合まで含んだ、重い連絡先でもあります。
ここからアリが裏切るなら、その痛みは大きくなります。逆に約束を守るなら、疑われ続けた人物が信頼へ応える場面になります。電話をかける瞬間には、誰とつながるかだけでなく、アリが誰のためにかけるのかを見たいと思います。
キプロスにいた理由には謎が残りますが、第18話では会社と緊急連絡を託されました。名刺を受け取ったことは、疑う理由にも信頼された証しにも読めます。
評価語は犯人認定ではありません。劇中で確認できる接点と、疑いを弱める材料を並べた現時点の見立てです。
疑う材料
- 予定されていた移住先と違うキプロスで見つかり、理由は明かされていません。
- 乃木から長野の連絡先を受け取り、救出作戦の周辺情報へ触れました。
- 後半戦の公式集合写真に姿がなく、予告の裏切り者と結ぶ考察が広がっています。
疑いを弱める材料
- 第18話ではノコルを支え、ムルーデル社を預かる役目を引き受けました。
- 乃木は自分に何かあった場合の連絡をアリへ託しており、信頼の材料にもなります。
- Xinxiとの通信や、別班員5人の拉致へ直接関わった証拠はありません。
- 第11話
- キプロスで乃木に確保される
- 第12話
- 新庄の勧誘と逃走協力について尋問を受ける
- 第18話
- ムルーデル社を預かり、長野の名刺を託される
- 乃木からの依頼
- 自分に何かあれば長野へ連絡するよう名刺を渡される
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。