第20話で乃木たちがシャキ城の牢へ着いた時、和田貢は隣の拷問室で息絶えていました。全員生還には間に合いません。それでも乃木は最敬礼し、「日本に帰るぞ」と告げて遺体を3号車へ載せました。和田を仲間として帰す選択が、奪還作戦の意味を変えます。
最後まで情報を渡さなかった
和田は療養中の病院から拉致され、ほかの4人とシャキ城へ運ばれました。Xinxiは別班の機密を求め、家族への脅しと拷問を重ねます。それでも、和田を含む5人は情報を渡しませんでした。
第19話で和田は、乃木家の守り刀を使った暴力を受けました。第20話で乃木が到着した時には死亡しており、全員生還という目標は破れます。和田の死は作戦の遅れだけでなく、口を割らずに仲間を守った時間の重さも残しました。
ここで考えたいのは、渡さなかったものの中身です。和田が守ったのは国家機密という抽象ではありません。名前と顔のある同僚が、まだ動けるという事実でした。
守り刀が、凶器として戻ってくる
和田を刺したのは、乃木家の守り刀です。家を守るための品が、仲間を傷つける道具として使われました。相手は、物の意味を分かったうえでこれを選んでいます。
だから第21話で廣瀬が同じ刀を取った場面は、ただの反撃ではありません。意味を奪われた物を取り返そうとする手つきでした。
置いていかない選択が、仲間の意味を示す
急いで撤退するなら、動ける4人を先に運ぶ方が合理的です。それでも乃木は和田へ最敬礼し、日本へ帰すと告げました。遺体袋に収めた和田を、自分が乗る3号車へ載せます。
命を救えなかった事実は変えられません。ただ、和田を失敗の数として敵地へ残さず、帰還の負担まで引き受けられます。わたしはこの選択に、任務の成否より先に仲間を一人の人として扱う乃木の答えを感じます。
怪しさ度を0にしているのは、材料が足りないからではありません。この人について残っているのは、疑いではなく記録だからです。
脅された家族のことは、まだ描かれていない
Xinxiは機密を出させるため、拷問に加えて家族への脅しも使いました。和田の家族がどこで何を知らされていたのかは、まだ描かれていません。
日本へ帰すという言葉は、迎える人がいるからこそ重さを持ちます。遺体を3号車へ載せた判断の意味は、帰す先が画面に出たときにもう一段分かるはずです。
わたしが見たいのは、和田を送る場面です。全員生還にならなかった作戦の決着は、敵を倒す場面ではなく、そこに置かれると思っています。
拉致された五人のうち、名前のページが追悼の形になったのは和田だけです。この一本をこれ以上動かさずに済むことを、わたしは願っています。
和田はXinxiの拘束と拷問を受けても情報を渡しませんでした。拉致への加担より、仲間と機密を守り抜いた被害者として読む材料がそろっています。
評価語は犯人認定ではありません。劇中で確認できる接点と、疑いを弱める材料を並べた現時点の見立てです。
疑う材料
- 前作のテント潜入作戦を知り、Xinxiが情報を得たい人物ではありました。
- 病院の所在が漏れた経路には、今も別班側の情報管理という問いが残っています。
疑いを弱める材料
- 病院から強制的に連れ去られていて、共犯を示す行動はありません。
- 拘束と拷問を受けてもXinxiへ情報を渡しませんでした。
- 第20話では死亡した仲間として乃木が最敬礼し、遺体を日本へ帰す対象にしました。
- 所属
- 別班
- 前作
- 乃木らとテント潜入作戦に参加
- 第11話
- 療養先の病院から拉致される
- 第19話
- 情報を渡さず、守り刀で腹部と胸部を刺される
- 第20話
- 拷問室で死亡を確認され、遺体は3号車で搬送
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。