第23話の追加映像で、Fは乃木へ、自分に任せる方が成功の可能性は高いと迫ります。判断できなければジャミーン以外が死ぬとも警告しました。狙われる中心にいる少女だけが外れるのはなぜでしょうか。わたしは、敵が分けた「復讐」と「奪取」、そして第17話でFが拒んだ低い成功率から考えます。
ジャミーンだけが外れた警告
10月30日に公開された第23話の追加映像で、Fは乃木へ、自分に任せる方が成功の可能性は高いと迫ります。さらに、乃木が判断できなければジャミーン以外が死ぬという趣旨の警告を続けました。Fが乃木家付近で口にした「ジャミーン以外」は、誰かの生死を確定する予言ではありません。
前後の会話も救出方法も、本編まで分かりません。それでも、危険な場所には薫、ノコル、チンギス、ジャミーンがいるのに、Fは一人だけを分けました。なぜジャミーンだけが、命を失う側から外れたのでしょうか。
復讐と奪取で、危険の種類が分かれる
第23話の公式番組情報は、ハンリンシンの目的を二つに分けています。乃木たち別班には復讐し、ジャミーンは奪い取ろうとしています。復讐する相手と手に入れたい相手では、同じ包囲の中でも敵が選ぶ行動は変わります。
ジャミーンが殺されない見込みは、安全を意味しません。エリシャの核融合技術へ届くための交渉材料なら、生きたまま自由を奪われる方が敵には都合がいいからです。Fは奇跡の力で一人だけ助かると見たのではなく、敵が命と自由を別々に狙う論理を読んだように見えます。
公開されている考察でも、ジャミーンは助かる人ではなく、危険の種類が違う人だと読まれています。この見立てなら、予告だけでは確認できない特殊能力を足さなくても説明できます。「ジャミーン以外」は希望の言葉ではなく、敵が少女を何に使おうとしているかまで含んだ警告です。
Fが持ち出した「確率」は第17話と反転する
Fが成功の可能性を持ち出すと、冷たい計算役に見えます。しかし第17話では、AIハヤトが乃木の見積もりより低い成功率を示し、司令部は別班員の奪還を断念しました。命令を受け入れようとする乃木へ、仲間を見殺しにするのかと問い続けたのがFです。
今回のFは、数字だけを理由に人を切ろうとしていません。自分が動く方が救える可能性は高いと告げ、決められない乃木を動かそうとしています。第17話では低い見積もりで諦める判断を止め、今回は迷いで可能性を下げる判断を止めようとしています。
公式番組情報が示す乃木の迷いは、薫を助ければ別班の正体が知られることです。Fは薫への思いが弱いから急げるのではありません。正体を守る問題と命を守る問題をいったん切り離し、先に命を選べと迫っているのだと、わたしは考えます。
任せる相手を選ぶことも、乃木の決断になる
ただし、Fに任せれば全員が安全になるとは限りません。第21話のFは和田の仇だと言って李へ発砲を続け、ノコルに止められました。仲間を守る怒りが強いほど、Fは目の前の相手を倒すことへ進みすぎる危うさも持っています。
だから乃木の選択は、自分で動くかFへ丸ごと譲るかの二択ではないと思います。Fが見抜いた危険と実行力を受け入れながら、ノコルが前回したように仲間の制止も作戦へ入れる必要があります。Fへ任せる範囲を決めることも、乃木にしかできない判断です。
わたしの答えは、Fがジャミーンだけを外したのは、敵が彼女を生かして奪う対象にしているからです。そして残る人々の命が正体や迷いより先だと示すため、Fは成功の可能性を乃木へ突きつけました。
第23話で見たいのは、Fが表へ出るかだけではありません。乃木がFの警告をどう作戦へ変え、ノコルやチンギスの位置まで使って暴走を防ぐかです。第21話でノコルがFの銃を止めた瞬間を見返すと、今度の救出に必要なのは強い人格一人ではなく、互いの行き過ぎを止められる連合だと見えてきます。
この記事の要点
- 追加映像では、Fが自分に任せる方が成功の可能性は高いと乃木へ迫りました。
- 敵は別班へ復讐し、ジャミーンは奪取しようとしているため、少女だけ危険の種類が違います。
- Fの実行力には第21話で行き過ぎた反証もあり、乃木には仲間の制止まで作戦へ入れる判断が要ります。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。