乃木には、ノコル、黒須、長野、新庄とのつながりがあります。幼い乃木を孤独から守ったFは、もう必要ないのでしょうか。わたしは逆に、第17話でFが乃木を人へ向かわせたことで、役目が終わるのではなく変わり始めたと読みます。
Fが消える未来を想像したくなる
第18話では、乃木がノコルへ助けを求めた先に、テント、新庄、チョッキーまで集まりました。孤独な少年だった乃木の現在を見れば、仲間が増えるほどFの役目は薄れ、いつか消えるのではないかという読みには惹かれます。
Fがいなくても乃木が立てるなら、それは成長に見えます。ただ、この読みだけでは第17話の順番が一つ抜けます。乃木が人へ助けを求める前に、規律で本音を押し込める乃木へ最初に声を上げたのはFでした。
最初のFは、乃木を一人で生かした
第1シーズン第6話の回想では、人身売買と施設でのいじめを経た幼い乃木が、消えてしまおうと思った時にFと出会います。Fが最初にしたのは、難しい任務を解くことではありません。乃木へ生きるように促し、一人では持てなかった強さを渡すことでした。
ここだけを見れば、Fはほかに頼れる人がいなかった時の相棒です。けれど、乃木を孤独へ閉じ込める相棒ではありませんでした。強くなるために外の世界へ進ませたFなら、乃木が人と結び直すことも、自分の役目を奪われる出来事には見えません。
第17話のFは、仲間へ向かう扉を開けた
第17話の乃木は、捕らわれた5人を切り捨てる決定を受け入れようとして、「規律」を繰り返します。そこでFは、仲間を見殺しにするのかと迫りました。幼い乃木を消えないように支えた声が、今度は黒須たちへの思いまで消すなと止めたように見えます。
その後の解決をFだけで成し遂げたわけではありません。乃木は長野へ黒須を助けたいと話し、ノコルへ協力を求めました。Fは乃木を一人で支える存在から、乃木が人へ本音を渡す直前の沈黙を破る存在へ、役目を変えつつあるのではないでしょうか。
消えるかより、誰が本音を言えるか
Fがこの先に消えるかは、まだ分かりません。わたしは、仲間が増えたから役目が終わるとは考えません。Fが守ってきた「生きたい」「助けたい」という声を、乃木が自分で口にできるようになれば、登場の仕方が変わるとは思います。
第19話で見たいのは、作戦の成否だけではなく、乃木が迷いを抱えた時の振る舞いです。Fが先に怒るのか、乃木自身が迷いを言葉にして仲間へ渡せるのかを見届けたいです。第17話を見返すなら、Fが現れた瞬間だけでなく、その声が長野との対話とノコルへの電話へつながる順番に注目したくなります。
この記事の要点
- Fは幼い乃木が消えようとした時に現れ、生きるように促しました。
- 第17話では、規律で気持ちを抑える乃木へ、仲間を見殺しにするのかと迫りました。
- Fの声は乃木を孤独へ戻すのではなく、長野とノコルへ本音を渡す入口になりました。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。