長野が別班だと分かった時、第1部の疑いは一度ほぼ解けました。更生施設の記録は潜入用の偽装だったからです。ところが、Xinxiの存在が明かされた後で第3話のザイールへの反応を見ると、別班の経歴だけでは閉じない疑問が戻ります。
第1話は丸菱の上司
第1話の長野は、誤送金問題を処理する丸菱商事の専務として現れました。乃木へ金の回収か真犯人の特定を求め、担当者へ責任を迫ります。
特別な動きはありません。この場面が後で効くとすれば、長野が乃木をバルカへ向かわせる会社側の決定に関わったことです。
第1部の長野を三場面だけ切り出して並べると、別の人物に見えてきます。退場までの流れが、よく設計されています。
答えを知ってから過去を見返すと、何でも伏線に見えてきます。そこは用心しておきたいところです。
だから三つの場面を、確定したことと確定していないことに分けて並べ直しました。印象の強さを根拠にしないためです。
第3話のザイール反応
料亭でザイールの名を聞くと、長野は人物像、手掛かり、乃木を誰と間違えたのかまで尋ねました。Fも質問の多さを不審に見ています。
第13話の長野は、中央アジアが担当外でテント情報を共有されなかったと話しました。知らないから聞いたとも、別の情報網で追っていたとも読めます。
担当外だから知らなかった、という説明は便利です。便利な説明が出てきたときほど、裏を見ておきたくなります。
第3話の質問の細かさだけは、どうしても引っかかり続けます。知らないから聞いた、という説明では収まりきりません。
第4話で偽装経歴を残して消えた
第4話では太田との関係を公安に聴取され、野崎に経歴の空白を問われました。長野は更生施設にいたと答えましたが、後に別班用の偽装だと分かります。
その後、第1部では登場しません。普通の上司、ザイールへの反応、偽装経歴という三段階を置いて退いたため、Xinxiの二重所属を後から足せる余白があります。
三段階を置いて退場する、という作り方そのものも気になります。普通の上司として出て、引っかかりを残し、経歴を偽ったまま消えました。
余白を残して退いた人物は、たいてい戻ってきます。第12話で扉の向こうに立っていたのは、その答え合わせでした。
第1部を見返す価値が、ここでまた一つ増えました。答えを知ってから見ると、同じ場面が別の顔になります。
この記事の要点
- 長野の第1部で確認できる登場は、第1話、第3話、第4話です。
- 第3話ではザイールの名前へ反応し、乃木へ人物像や手掛かりを詳しく尋ねました。
- 第4話で語った更生施設の経歴は、第13話で別班用の偽装だったと判明しました。
- 中央アジアのテント情報を共有されなかったという説明と、ザイールへの反応は完全にはつながりません。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。