第14話まであと二日です。野崎の行き先を待つあいだに、前作でずっと宙に浮いたままの名前を一つ拾います。劉銘軒です。第1シーズン第7話の機内で、野崎が乃木へ話した後輩の名前でした。似ていると言われた乃木こそ本人だったのではないか、という読みを追います。
三年間、名前だけが残っていた
第1シーズン第7話、バルカへ向かう機内で、乃木は野崎の視線に気づきます。もしかして僕のことを、と乃木が尋ねると、野崎は後輩の話を始めました。北京大使館の連絡員だったリュウ・ミンシュエンです。
その人はもういません。頼りなく見えて芯があるところがドラムに似ていて、そこが乃木にも重なると野崎は話しました。急にいなくなるのはさびしいものだ、とも言っています。
放送では音声だけでしたが、TVerの直前ダイジェストには劉銘軒という漢字のテロップが付きました。字が出たなら既に画面のどこかにいる人物だ、という受け取り方が当時から出ています。
似ていると言った人が、本人を見ていたのか
ここからが今日の本題です。一度でも一緒に仕事をした相手なら、顔は覚えています。野崎が乃木をじっと見ていたのは、似ているからではなく、お前が劉銘軒だろうと分かっていたからではないでしょうか。
この読みなら、別班という設定とも噛み合います。隊員は表の身分を持って動きますから、北京にいた期間だけ別の名前を使い、任務の終わりに死んだことにして消えた、という筋書きは作れます。
作品名のVIVANTが生きているという意味を持つことも、この読みを後押しします。前作では、死んだはずの人が生きていた話を何度も見てきました。
野崎の悔い方が、引っかかる
それでも、通らないところがあります。野崎は劉銘軒について、自分にとっての唯一の失敗だと言いました。もう少し見てやっていれば死なずにすんだ、とも語っています。
本人が隣の席にいるなら、この言い方にはなりません。似ているという言葉も、目の前の相手が別人だから出てきます。野崎が知っていたと読むには、台詞の意味をもう一段ずらす必要があります。
そのずらし方は、後からいくらでも作れてしまいます。だから今日の段階では、面白い読みという以上には置けません。信憑度はDから始めます。
なぜ今この名前を拾うのか
第2シーズンが始まる前、劉銘軒は続編へつながる重要人物として取り上げられました。三年間ずっと名前だけだった人が、これから動くという話です。
野崎がエルサレムで誰に会ったのかも、まだ分かっていません。北京時代の失敗と今回の離反が一本につながるなら、野崎の動機は私的なものへ寄ります。そこは見ておきたいところです。
確かめ方はいくつかあります。乃木の北京時代が描かれるか、劉銘軒の顔が画面に出るか、名前を誰が最初に口へ出すかです。この三つを第14話から追います。
この記事の要点
- 第1シーズン第7話で、野崎は乃木へ、後輩に似ているから見てしまうと話しました。
- 後輩の名前は劉銘軒で、北京大使館の連絡員だったと説明されています。
- TVerの直前ダイジェストでは、音声だけだった名前に漢字のテロップが付きました。
- 第2シーズンの開幕前、劉銘軒は続編へつながる重要人物として取り上げられました。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。