激しい銃撃と死亡の知らせの中で、新庄の首元の小さな物に目が向いたでしょうか。ガムのように見えたものから、生存を考える声が出ていました。第18話の帰還を知って読み返すと、新庄の死を伝える場面に、別の物語が隠れていたと分かります。
大きな銃撃のそばに、小さな違和感があった
銃撃され、病院で死亡したと伝えられ、遺体が日本へ届きます。これだけ出来事が続くと、新庄の人生がここで終わったと受け取りたくなります。強い場面が重なるほど、細かな物へ目を向ける余裕はなくなります。
それでも首元から取られた物や、遺体の顔に生存の手掛かりを探す声がありました。わたしには、ここが見返すと面白いところです。死を強く印象づける出来事の横に、別の答えへつながる小さな物が置かれていました。
顔を残して、本人を逃がす
第18話で分かったのは、新庄の顔を模したマスクを別の遺体にかぶせる仕掛けでした。見覚えのある顔があることで、人はそれを知っている本人だと受け取ります。その信頼が、死亡偽装に使われました。
首元の物を顔型の素材と読む考察は、この仕掛けとつながります。死を示す顔が、生き延びるために作られていたわけです。新庄本人の姿を消すために新庄の顔を残すという逆転が、この場面の面白さだと思います。
乃木の冷たい言葉に、別の出口が見える
乃木は新庄に、以前と同じような人生へは戻れないと告げていました。初めは人生の終わりを突きつける言葉に聞こえても、生還後なら、元の身分を手放して生きる道を示したものとも読めます。
ただ、助かったからすべてが明るくなるわけではありません。新庄は、自分が死んだことになった世界を生きていきます。チョッキーとの再会が温かく感じられるのは、その世界にも自分を待つ人がいたと分かるからではないでしょうか。
この場面の出来事
- 第14話で新庄は護送中に逃れ、タイ警察の銃撃を受けました。
- 脇坂が新庄の首元から小さな物を取りました。
- 新庄は死亡したと伝えられ、日本へ遺体が運ばれました。
- 第18話で、乃木がマスクを別の遺体にかぶせ、新庄の死を偽装していたと分かりました。
出典・参考
本編と公式情報を事実確認の軸にしています。報道や個人の考察は、説の広がりを知るための参考として扱い、確認できた事実とは分けて記載しました。